特別養護老人ホーム「エリザベート成城」を視察して

特別養護老人ホーム「エリザベート」を視察しました。世田谷区の特養待機者300名という現状のなか、26年12月に都営成城アパートの建て替えに伴い東京都と世田谷区が誘致し、平均要介護度4、3の方97名が入所していますが、常に満員状態。滞在期間2〜3日が多い短期入所生活介護の方も80%の稼働状態が続いており、3ヶ月先まで予約はいっぱいだそうです。

科学的介護で自立支援を行い、心の介護で生きる喜びを理念に掲げ、オムツゼロ、骨折ゼロ、胃瘻ゼロ、拘束ゼロ、褥瘡ゼロを目指し認知症ケア、看取りケア、リハビリや口腔ケアにも力を入れているこの施設は、すべてが新しく清潔でした。労働環境の改善や給与アップ、有給、産前産後休暇制度など女性に優しい職場づくりも進めているとのことでした。

1階に広々とした地域交流ホールが2つありました。高齢者施設での虐待防止の観点からも地域の方々の交流の場として、町会自治会や近隣団体などともさらに連携し、地域に開かれた高齢者施設として模範となるような活動拠点になることを期待したいところです。