令和3年第1回定例会 報告 パート1 〜ポイ捨てごみのない世田谷を〜
レジ袋やペットボトルなどの使い捨プラスチックごみが引き起こす地球規模の海洋汚染は増加の一途をたどってきましたが、2019年に日本で開催されたG20大阪サミットでは、50年までに海洋プラスチックごみをゼロにすることを決定しました。国でもプラスチック法案がまとまり、スプーンなどのプラスチックについての対策も進み、ライフサイクル全般におけるワンウェイの使い捨てプラスチックの削減が進むことが期待されます。すでにレジ袋の有料化は義務化され、マイバックを持ち歩くなどの意識改革が進む一方で、公園やコンビニの周辺などではレジ袋をはじめとするプラスチックごみなどが散乱している箇所からのご相談が寄せられている現状です。
海洋汚染問題に取り組む一般社団法人ピリカでは、SNSを活用し清掃活動の見える化をさせることで、地域内の清掃活動を活性化し、参加者を増やす取り組みを進めています。ごみを拾って写真にとるだけで、だれでも気軽にごみ拾い活動ができるもので富山県、横浜市、東京都港区、目黒区などでは自治体で導入しキャンペーンなどの参加者を増やしています。そこで、世田谷区としても多くの区民を巻き込む手法を活用するなど街のごみゼロへの取り組みを進めることを提案しました。街中でのポイ捨てごみは、雨とともに排水溝などに流れ、川からやがて海へと運ばれます。世界の海鳥の9割がプラスチックごみを摂取し、海洋ごみの7〜8割を占めるといわれているのがポイ捨てごみです。これらを放置せずに、さらなる取り組みの強化に向けこれからもさまざまに提案していきます。