29年度第4回定例会一般質問から〜(2)世田谷246ハーフマラソンへの視覚障がい者の参加に向けて

今年で12回を迎えた世田谷246ハーフマラソンは、11月12日に開催され、元オリンピック選手によるゲストランナーや箱根駅伝常連校の選手の出場などもあり、区内のみならず他自治体からも注目を集める大会になっています。6400人の応募から1639名の方が参加し、駒沢オリンピック公園会場には38000人、246号線など沿道には22000人の応援者が大会を盛り上げていましたが、これまで健常者のみのエントリーしかありません。東京2020オリンピックパラリンピックまで1000日をきっています。馬術競技場が馬事公苑で、アメリカ選手のキャンプ地が大蔵運動場で開催される世田谷は、健常者だけが参加するマラソンから障害のある方も参加しやすいよう環境を整えていくことが必要です。

 246ハーフマラソンと同時に行われる視覚障がい者と伴走者のランニング教室があります。特定非営利法人日本ブラインドマラソン協会の協力で開催され、視覚障がい者への理解や、伴走の基本技術の習得などができ、今年は、視覚障害者2名と伴走者15名の参加があり、大変評価できる取り組みですが、マラソンへのエントリーへと結びつかないことは残念です。今後は、伴走者の育成や派遣など継続して練習ができる体制が求められますが、まず、視覚障害者の参加が少ないので、参加促進に向け機運の醸成の一つとして視覚に障がいのあるパラリンピツク選手やトップアスリートなどをゲストランナーとして招待することを求めました。

区とスポーツ振興財団では、これからランニングを始めたい視覚障害のある人と、伴走経験がない人、伴走技術を向上させたい人を対象に、平成25年の第8回大会から「資格障害者と伴走者のランニング教室」を世田谷246ハーフマラソンの当日、駒沢オリンピック公園の第球技場で開催している。この教室では、伴奏者を目指す人に、視覚障害のある方への介助方法や伴走の基本技術を学んでもらい、実際に視覚障害のある人にも参加してもらい。一緒にランニング実技を体験するもの。伴奏者の育成と視覚障害のある人のランニングのきっかけ作りのために開催している。世田谷246マラソンには、視覚障害のあるランナーのエントリーがないことから、視覚障害のあるトップアスリートの方もゲストランナーの招致することは、効果があると考える。今後の大会に向け、ゲストランナーの招致などを含め、視覚障害のある方の参加を促す工夫・手法を検討していくとの答弁がありました。

チラシの募集要項を見ますと、視覚障害等、単独走行が困難な方は伴走者を一人つけることができると書かれており、広く区民が参加できる大会にはなっているものの、肝心のチラシには、音声コードもなく視覚障がい者への配慮がありません。これでは視覚に障がいがあるかたにはなかなか情報が届かないと考え、情報弱者である視覚障害者へ確実に情報が届くよう求めました。

視覚に障害があり、一人で走る事が難しい方が、246ハーフマラソンに参加してもらう場合、あらかじめ伴奏者と一緒に走る旨申し出てもらう事で、エントリーが可能になる。この事は、ハーフマラソンの募集パンフレットに掲載しているが、「その他の事項」として記載しており、より良い周知方法について検討する必要がある。今後、募集パンフレットの記載をよりわかりやすい内容にする工夫やこれまで掲載していなかった障害福祉担当部が作成している「障害者のしおり」に、「視覚障害者と伴走者のランニング教室」について記載すること等により、ハーフマラソン事業のさらなる周知に努めていくとの答弁がありさっそく30年度の「障害者のしおり」に掲載されることになりました。今後も障がいの有無にか関わらず、すべてのひとがその人らしく尊厳のある暮らしや、社会参加が進むよう取り組んでいきます。