平成30年第2回定例会一般質問より『香害』など化学物質の情報提供や啓発を

「消臭・香りブーム」やいつまでもいい香りが続くといった宣伝効果もあり、柔軟剤や消臭除菌スプレーなど香料つきの日用品が増えた結果、香りの害『香害』という新しい公害問題として新聞でも取り上げられています。他人の衣服に付着した残り香によって、頭痛、めまい、吐き気、喘息などの症状を訴える人がいます。世田谷・生活者ネットワークのアンケート調査の結果でも、近所の洗濯物の香りで気持ちが悪くなった、学校の給食着の香りがいつまでも取れずに困るなど沢山のご意見を頂きました。

日本消費者連盟や化学物質過敏症支援センターなどでは、消費者や患者団体が一緒になって、国や団体に対応を求める要望を行っています。

世田谷区では、すでに「家の中の化学物質を見直そう!」というチラシを作成してイベントなどで配布していますが、さらに区民に情報提供を行うために、関係所管と連携し、広く区民に周知するよう掲示することを求めた結果、児童館、幼稚園、保育園も含めた施設などで対策が進むことになりました。

また、子どもたちがアレルギーを引き起こす恐れのある化学物質や『香害』についても、学校などで資料を配布し授業で活用し、保護者へも周知していく、と教育委員会から答弁もありました。今後はポスター作成などへ予算付けを行い、区内病院などへ掲示を進めるなど対策を進めることを要望してきたいと思います。