身近にある人身取引にまきこまれないようにするために

2016年8月30日 22時22分 | カテゴリー: 活動報告

人間の尊厳を根底から否定する行為である人身取引や児童買春、児童ポルノについて、日本はあまりに鈍感です。「人身取引大国日本」として国際的に厳しく批判され続けており、2000年に採択された185の国と地域が批准した国連の人身取引議定書に批准しておらず、アメリカの国務省が毎年発表する「世界の人身取引の状況をまとめた年次報告書」では15年連続で人身取引根絶の最低基準を満たさない国としてランクインしているほどです。

私はアフリカの紛争下にある性暴力やアメリカの人身取引の問題に関わってきていましたが、うちの子には関係ない、うちの地域は安全だとおもっている日本においては外国以上にこの問題は表面化しにくく複雑で、ますます深刻化していると思っています。

そんな中、自らもどこにも居場所がない難民高校生だったという仁藤夢乃さんが代表を務める NPOColabo 主催の夜の街歩きスタディツアーに参加しました。小学生でさえも性の対象として商品にされている現状を目の当たりに言葉がありませんでした。街で声をかけられつけこまれていく現状は巧みであり、ここまで危険な道がまっているとは子ども達はとても想像できないと思います。

また、買春は遊ぶお金欲しさからと思う大人ががまだまだ多いですが、実際には、貧困、虐待、不登校など、どこにも居場所がなく、どこにも相談できず困っている子ども達の姿が見えてきます。居場所のない子ども達をとりまく現状はあまりにも危険で、いちど落ちてしまうと抜け道がないくらいにつけこまれていく現状を知りました。

子どものS0Sに気づき、問題の背景にしっかりと寄り添い個別に支援するこのような団体と連携した支援が必要です。そしていまの日本の教育は性教育をタブー視し、性の悩みや被害にあっても相談できる環境にありません。無教育がまねく被害を食い止め、このような危険と隣り合わせにある社会であることを学ぶ機会を持つことも大切だと思います。また子どもを守るはずの一時保護所での問題もあるようです。

世田谷区でも居場所のない若者が被害にあう現状があります。「すべての少女に衣食住と関係性を。困っている少女が暴力や搾取にいきつかなくてよい社会に」なるために24時間の相談体制の整備、虐待から逃れられる一時保護所開設、被害に遭わないための教育などを求めていきたいです。また、性暴力加害者は再犯がほとんどだという現状に対して、出所した後の継続した更生支援が整っていません。あげたらきりがないほどこの問題については切り口がさまざまですが、すべての子どもたちが当たり前の日常を送れる社会のために、私もできるだけのことをしていきたいと思います。