世田谷清掃工場が4月から稼働しました

東京二十三区清掃一部事務組合が管理・運営する世田谷清掃工場は、工場内炉室内部のダイオキシン類の濃度が上昇し、作業環境が悪化したため、平成26年11月19日より操業を停止して対策工事を実施していました。作業環境改善工事が平成28年4月11日に完了ししたため、現在は2号炉とも稼働しています。

これまでの対策として燃焼ガスが漏えいする恐れのある機器を補修していましたが、今回は補修した機器の周囲を耐熱アクリル版などで囲い、さらにその中の空気をファンで吸い出し、焼却炉へ送り燃焼させるようにしました。これにより、万が一漏えいがおこっても炉室の作業環境の悪化を防止することができるとのことです。また、今後の追加対策として作業環境測定を義務規定回数の年2回から8回へ、また、接続部測定を毎月、VOC粉塵測定を毎日、ダイオキシン類簡易測定を毎週実施し、機器からの漏えいを早期発見し補修し、作業環境維持管理強化に努めるとのことです。そして、現状施設の改善対策の有効性や持続性を評価したうえで、抜本的対策の必要性について検証し、必要となった場合は、具体的な対策の手法や時期について、一般廃棄物処理基本計画や一組財政への影響も踏まえて検討するということです。

今回初めて参加された方からは、内容が難しすぎて問題がわからない説明だったといったご意見や、またいつも参加されている方からは意見交換の時間が短く区民の意見を真摯に受け止める場になっていないなどの指摘があり、残念ながら、区民のみなさんの納得のいく意見交換会ではありませんでした。これからも廃炉も視野に入れた抜本的な対策とわかりやすい情報提供求めて参ります。また、区は計画外休炉による毎日のごみ収集作業に影響が出ないように対処するとともに、可燃ごみの分別啓発を工夫していますがなかなか周知徹底されません。再発防止の観点からも分別のさらなる周知を求めるとともに、プラスチックを容器リサイクル法に則って資源化できるよう活動を続けて参ります。